こんにちは
北海道オホーツクの新井です。
先日の東京の鈴木先生のブログ記事の中に、「絵本の読み聞かせ」について、こんな記述がありましたね。
”絵本の読み聞かせをしている人も、録音された音声ではなく、目の前の人が声に出して読んでくれている、というだけで、広義の「多読」の中に入ると私は考えています。”
多読の定義はともかくとして、「目の前の人が声に出して本を読む」って、とてもフシギな効果があるようです。
この点について、私は自分が書いた最初の記事の中で「センセーの声で覚えている」のエピソードを紹介しました。今回、上の鈴木先生の記述を読み、別の場面で同じような「フシギな効果」を実感するできごとがあったことを思い出したのです。
なんか、読みにくい!
私は子ども相手の英語レッスンの他に、大人の方には英語の絵本や本をお貸ししています。「息抜きに絵本を眺めたいです」という方が多いです。
ある時、お貸ししたCD付きの一冊の本をおずおずとバッグの中から出しながら、Aさんが気まずそうにおっしゃいました。
「これー、なんか、よくわかんなかったんですよねー、、、」
ん?CDと一緒に聞きましたか?
「うーん。やってみたんですけど、なんか、絵がキョーレツすぎて、入ってこない感じ(笑)」
たしかに、たしかに。キョーレツな絵。そして、ある意味シュールな展開。
日頃、こういう場合は「合わなかったんですねー」でサラリとかわして次の本をオススメするんですけど、、、
このときは、ちょっとスイッチオンしちゃいました(^^;)!
というのも、その本、私のお気に入りベストテンぐらいに入っている本だったからです。
「自分の好みや趣味を押し付けない」を英語多読の支援をするときの信条にしているんですが、Aさんとは長年の付き合い。気心が知れていることもあり、是非この本の魅力をわかってもらいたい!の気持ちが勝ってしまい、、、
と、読み聞かせをはじめました。
すると、、、
なんか、わかったかも!
私が読んでいる途中で、Aさんが大笑いを始めたのです!
え?「なんか入ってこない」「絵がキョーレツ」っておっしゃってましたよね?
「なんか、わかってきたみたいー!! ウケる〜www」
ということで、最後はニッコリ、スッキリで解決!
「目の前の人が声に出して読む」ことで「伝わる」ことがある。
それも「読書」を広げる一つの方法なんだな、「読み聞かせ」はどの世代にとっても楽しいんだな、と感じた出来事でした。
オンラインでの交流に不本意ながらも頼ることが多くなってしまった昨今。「目の前の人の声」がもつパワーを以前にも増して感じる日々です。
で、その「キョーレツ」な本はこちら。
北海道 オホーツク
大空町
新井希久子
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