おや、まあこんなところで!

こんにちは

北海道オホーツクの新井です。

英語の読書はゆるっと続けていますが、この2、3年の間にちょっと変わった読書の「ヨロコビ」を見つけました。

それは、、、、

大学入試問題の長文英語を「読書」すること。

あ、ドン引きされてるかも😂

ちょちょ、もう少しお付き合いください。

きっかけは、高校生のレッスンで大学受験用の英語に取り組まなければならなかったからなのですが、「問題を解く」という意識を持たずに力を抜いて「読み物」として読むと、結構面白かったり考えさせられる内容のものが多いのです。

中には、「英語絵本」に関連する内容のものもあるんですよー。

今日は、そんな「大学受験長文英語問題集」で出会った英語絵本を3冊ご紹介します♪


Little Blue and Little Yellow (Leo Lionni 著)


レオ・レオニさんは、根強い人気を持つ絵本作家さん。この「あおくんときいろちゃん」が登場した入試問題は、2019年度の信州大学2次試験。大問2です。絵本そのままではなく、この本が作られるに至った経緯が綴られたエッセイ。なかなか、ドラマチックなエピソードで、「へ〜、そうなんだ!」とワクワクして読みました。

出典はレオニさんご本人の自伝から。

Between worlds: The autobiography of Leo Lionni”

  


お次は、こちら。


”Duck Rabbit”  (Amy Krouse Rosenthal & Tom Lichtenheld 著)

 


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出題校は2019年度静岡大。大問の3です。絵本そのものではなく、心理学の実験をめぐる文章中の挿絵がこの”Duck Rabbit”をリアルにしたような感じのもので、「あれ?どうして?」と思って調べたら、この絵は、元々高名な心理学者が作った「騙し絵」として有名なものだと知りました。受験問題本文は、「視覚がどう味覚に影響するのか」。にしても、これを絵本にしてしまうのもすごいなー。

最後は、


George and Martha  (James Marshall 著)

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私も大好きな作家、James Marshallさんによる、アニメにもなっているシリーズもの。George and Marthaという文字をイタリック体で長文問題の中に見つけた時は、「そうくるかー!とテンション上がりました。こちらは2020年度の岩手大が出題。「自分の本心を正直に伝えるべきかどうか」が長文本文のテーマです。「自分が豆は好きじゃないことを豆料理好きのマーサに伝えられない、、、でも伝えたい」の葛藤に苦しむGeorgeのストーリーそのものズバリが紹介されていました。このストーリーはアニメ化もされていますね。2020年度岩手大が出題校です。


ご紹介した3冊は、それぞれ、エッセイそのまま、絵本の元ネタである、ストーリーの筋を具体例で紹介など、入試問題での扱いは、切り口もとりあげられ方も違います。

読者の私にとっては、ここには、まさかいないだろうと思ってた人に、意外な場所でばったり遭遇しちゃった、なんとも嬉しいような、照れ臭いような、やっぱり嬉しいような気分になりました。

文章を文章として味わってあげることで、嫌われ者になりがちな入試問題も成仏してくれるかも(笑)

ということで、今年も私のゆるっとした「大学受験入試問題読書」は続いています。



           北海道 オホーツク 大空町
               新井希久子
 

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