「英語じゃヤダ!日本語で読んで!」
こんにちは
北海道オホーツクの新井です。
おうちで英語絵本を読み聞かせしている人から時々「英語で読もうとすると子どもが嫌がる。どうしたらいいでしょう?」と相談を受けることがあります。
そのまま英語で押し切るか? 日本語混ぜちゃっていいのか?
悩ましい問いですね。
「英語オンリー」じゃないとダメなのかなー?
と、私自身も日本の子どもたちに英語を教え始めた二十年ほど前には漠然と考えていました。
特に根拠がないまま(^^;)
日々日本語で暮らしている環境の中で、英語教室に来るとき位「英語のシャワー(笑)」があった方がいいのでは?と当時は考えていたのです。
でもね、「何言ってるのか知りたい!」っていう素朴な欲求を無視するのもどうだろー?それに「英語で話すなら聞かないよ!」って言われたら本末転倒。英語で押し切ることに精力を使うのもなんだかなー、、、と、悶々とした気持ちもありました。
The learner’s own language
それから年月が経ち、おかげさまで色々と知見のある方々との交流の中から「子どもがどんなふうに言葉を身につけるのか」についても学ぶ機会が増え、上の「英語絵本の読み聞かせと日本語」の関係についても、大学院の博士課程で言語学を専攻なさっている方が、興味深い研究について教えてくれたのです。
結論は「日本語使ってOKみたい!」
根拠となる論文(英文)はこちら。
この論文をもとにしたらしい日本語記事はこちら。
いろんな立場や考え方はあるんでしょうが、私にとっては、何より現場の子どもたちの様子から、「ま、日本語使っていいじゃないかなー?」に落ち着いていた実感を後押ししてくれる学説です。
「がんばりたくない」し、
「しあわせに」読み聞かせしたいからね(^^;)
また借りてきてー
実は、ごく最近も英語の絵本をお貸ししている若いお母様から「英語で読むな!」と子どもたちに抗議されてしまったというご相談を受けたところです。「日本語まじりで大丈夫だよー」「おかあさんと楽しく時間が過ごせてたら、それが一番!」とゆるくお答えしていました。
後日、、、
この本が子どもたちに大ウケだったそうで
「次も読みたい!なんなら前に借りてきた英語の絵本も借りてきて!」
と、手のひらを返したような反応だったとのこと。その本は The Noodle Heads. ヌードルってニョロニョロ長い麺類を想像しがちですが、英語ではマカロニも含んでいるようで。で、ご存知のようにマカロニって中身が「空洞」ですよね。私が子どもの頃「頭が空っぽ(=おばかさん)」のことを「ピーマン頭」なんて揶揄した言葉も日本語でありました。それをイメージしてくだされば、このNoodle Headsの二人組がどんなことをしでかすか、なんとなくご想像つくことでしょう。
ちなみに、このご一家、このシリーズの登場人物が好きすぎで、冬休みの工作で、プラ板でキャラクターのキイホルダーをお作りになったそうです。このThe Noodle Headsシリーズは、おバカな双子兄弟が繰り広げる「あちゃー」なエピソード満載。私の周囲の子育てバトル真っ最中や、子育て卒業した皆さんにも大人気です(^^)
北海道 オホーツク 大空町
新井 希久子
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