函館のMIKIです。
2021年も残りわずかになりましたね。
皆さまにとって、今年はどんな1年でしたか?どんな本との出会いがありましたか?
今年いちばん印象に残った本は何ですか?
わたしにとっての2021年は、なぜか英語ではなく国語、それも万葉集や古事記などの古典、そして日本神話の世界に夢中になった1年でした。
(もちろんキッカケはあります。それは、オイリュトミーと呼ばれるドイツ発祥の運動芸術を学ぶ講座を受講していること。ドイツ語がもとになっていますが、その講座では日本の和歌や詩、昔話などの言葉の響きを動きながら深く味わいます。とても興味深い内容ですが、その話を始めたらものすごく長くなるのでやめておきますね)
英語多読同様、楽しむために使える手はなんでも使います。
理解できそうなところから読む。
現代語訳の助けもどんどん借りる。
子ども向けに書かれた絵本を読んでみる。
youtubeで朗読音源を探して聴いてみる。
時にはシャドーイング(?)してみる。
浮かんだイメージを描いてみる。
万葉仮名を書き写してみる。(もちろん筆で)
難しく感じるところは早口言葉だと思って唱えてみる。
読みた〜い!という気持ちがあれば、けっこうなんとかなっちゃうものです。
内容がわかるかどうかより、「◯◯したい!」「楽しい♪」という心の勢いが大事。
さまざまな言語の音をひたすら真似る「劇薬シャドーイング」に比べたら、古くても日本語なのでシャドーイングするのはとっても簡単。おおよその意味もなんとなくわかってしまう。母音が響く発音なので口や舌が疲れないし、喉を開いて声を出すのはとても気持ちいいです。
で、そうやって日本の古典に親しんでいくと、やっぱり気になってきてしまうんですよね… 中国語。
来年は中国語多読に挑戦してみようかなとひそかな野望を抱いています。
登場するイケメンにうっとりしながら中国語多観なんていうのもいいし、いずれは中国の古典や漢詩を読んでみるなんていうのも楽しそう…♪
ときどき英語多読
もちろん、英語の読書も楽しんでます。
(正直、日本の古典を読むよりも、英語の物語のほうがずっと気楽に読める…日本人なのにね…苦笑)
自分の読書はもちろんですが、生徒と一緒に楽しむこともあります。
たとえば、自宅に時々TOEICの勉強をしにくる高校生男子と一緒にHarry Potterを聴き読みしたり(彼はハリポタ好きすぎて、1巻のaudiobookをなんと4回も聴いたらしい)、中学生の女の子とElephant & Piggie を読んで大笑いしたり、Foundations Reading Libraryの話を読みながらストーリーをページごとに色で描いてそれを見ながら再話してもらったり、夏には How Much I Love You in Summer (山形のnoAさんの絵本のブックトークの会で紹介してもらいました)を読んだあと外に出て、家のまわりにある色や形やアルファベットを探してフォトコラージュを作ったり…。
そうそう、いくつか前のブログで、札幌の魚住先生が「おもしろかった」と書いていらした Ban This Book のサンプルを落として読んでみたら、本当におもしろかったですよ!
結局サンプルで終わらず最後まで読んでしまっただけでなく、その本の中で紹介されていた The Epypt Gameや、Are You There God? It's Me, Margaret も楽しみました。(ほんとは全部読んでみたくなりましたが、ホラー系は無理なので諦めました)
わたしが,日頃ドタバタしていても、全然別のことに気を取られていても、英語多読にすっと戻ってこられるのは、多読仲間とのオンラインブックトークや、Twitterなどでのつぶやきなどのおかげ。
本への愛が溢れるブックトークや、楽しそうな読了報告、お得な本情報など、いつも元気をもらってます。谢谢!
皆さまが、来年も思う存分多読を楽しめますように。
どうぞ身体に気をつけてお過ごしくださいね。
最後にオマケ
わたしが今年いちばん印象に残った本はこちら↓
昨年からNPOでもデジハリ大学でもzoomを活用したブックトークのおしゃべり会が開催されていますし、山形のnoAさんの絵本のブックトークの会もありますが、もう何年も毎月1回のペースで多読仲間のEさんが自発的に主催して続けてくださっている「ブックトークのSkypeおしゃべり会」という集まりがあります。
Where the Crawdads Singは、たしか去年、そのおしゃべり会の常連のAさんという方が「とにかくすっごくいいんだよ〜」と強く勧めてくださった本で、今年の夏、ようやく手に取る機会に恵まれました。
力強さと、柔らかさと、心を開いて世界を見つめ、受け入れる大きさを合わせ持った、素敵な女性 Kya の物語…本当に「すっごくいい」本です。もっと早く読めばよかったと思うくらいに。
一番印象に残っている言葉は、読み方を教わったKyaが、初めて自力でひとつの文を読んだ時のもの。
“I wadn’t aware that words could hold so much. I didn’t know a sentence could be so full.”
"wadn't"とあるのはタイポではありません。
学校に通うこともなく、読み書きを教わることもなかった少女の感動が伝わってきます。
ああ、言葉を読むことができるっていうのは、こんなにも深い喜びを人にもたらすものなんだ〜と、わたしまで感動してしまいました。
次の章の、秋の日のワンシーンはわたしのいちばんのお気に入り。とても綺麗なシーンなので良かったら読んでみてくださいね。
ではでは、来年も、
Happy Reading〜♪
文: MIKI
北海道 函館
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