こんにちは。
「超ゆるゆる多読」実践中、札幌の魚住です。
私はしかけ絵本が大好きです。単純に好きです♪ ^^
Robert Sabudaに代表されるような大掛かりなPop-upから、Where’s Spot?のようなシンプルなflip-flapタイプ、あちこち動かせるおもちゃのようなボードブック、穴が空いていたりダイカットになっているだけのものまで、それぞれの魅力があり、何度開いてもわくわくしてしまいます。本棚のあちこちにあるので数えられませんが、かなりの数を持っていると思います。
平面であるはずのページから三次元に飛び出したり動いたりするのですから、動くものは全て動かしたくなりますし、めくれる所はすべてめくってみたくなります。わかっていてもだまされるマジックのようだったり、予想を越えられる心地よい敗北感だったり、隠れているものが出てくる「いないいないばぁ」的な楽しさだったり、私にとってしかけ絵本は、作者の「遊び心」をストレートに受け止められる存在です。
いないいないばぁ
うちの教室では、小学生(特に低学年)には読み聞かせのみです。
子ども達は、大人がわぁーっ♡と思う複雑で美しいもの、芸術的なものにはあまり興味はありません。むしろ、しかけが単純でも、少し予測できるくらいの方が安心して何度も楽しめるようです。
先ほど、「いないいないばぁ」的な楽しさと書きました。
赤ちゃんにとっての「いないいないばぁ」と同じで、幼い子ども達は、予測したり、記憶したりした上で、それが当たった、違った、ということをとても面白がります。低学年なら、めくりをめくった時に、前に読んだ時と同じものが出てくる(当たり前なんですが)にもかかわらず大笑いです。
でも、これ、実は前と同じだからこそ、安心して笑っている部分もあるような気がしています。「あ、あれが出るぞ〜。ほら、やっぱり出た〜!」みたいな感じです。
そもそも、何度見てもおもしろい絵だったり、何度見ても見飽きない動きだったりすれば、絵本自体にそれだけの魅力があるということですよね!^^
「ほら、やっぱり〜」の安心感
「ほら、やっぱり〜」を繰り返すことが楽しいなんて、ちゃんとした大人にはピンと来ないかもしれません。私はちゃんとした大人じゃないのか、その楽しさがよくわかります ^^;;
読み聞かせをして「やっぱり〜」とか「それ、知ってる!」と言われたら、先生の中には「そうか、もうこの絵本は飽きちゃったのかな?」と思われる方もいるかもしれませんが、実は子ども達はけっこう楽しんでいたりします。読むことをやめる前に、一度「あぁ、安心して楽しんでいるんだなぁ」という目で見てみてください。
私は、小さな子ども達にとっては、楽しさと安心感はセットでいいんじゃないかなと思っています。
文 : Kumiko Uozumi(アッポ)
北海道 札幌
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