積ん読(TSUNDOKU)本攻略法


「積ん読」


つまり「いつか読みたい本の山」

皆さん、お持ちじゃないですか?

"TSUNDOKU"として英語の辞書にも登場するほど、世界的にもきっとよくある現象。

英語多読を実践している方々なら身につまされる言葉ではないでしょうか?

私もそんなTSUNDOKUを結構抱えております。


読みたいんだよねー^^; でも、ちょっとボリュームあるから30分では終わらなさそう。あ、その前にこっちの仕事片付けないとー、、、、


そうしている間にも、また次のTSUNDOKUが背後からしのびよる、、、エンドレスなTSUNDOKU攻撃。この呪縛から逃れることはできないのか?の日々に救世主登場!


その名も「みんチャレ」(「みんなでチャレンジ」の意味)


ダイエットや食事制限に効果が認められているそうで、「習慣化」に特化したアプリです。アプリをダウンロードした後は、対象のグループに所属し、毎日一回、写真(とコメント)を投稿するだけ。そのことを通じて「習慣化」の形成を目指すのです。


「きっぱさん」こと鈴木祐子さんが紹介してくれました。今年の7月ごろのことです。以来、私のTSUNDOKUコレクションから約10冊ほどが陽の目を見るに至りました。


すごいぞ!  みんチャレ!


仕組みの詳細については公式サイトを参照していただくことにして、今回は「みんチャレ」でTSUNDOKUから救出された本を数冊ご紹介します。


I Had Seen Castles (Cynthia Rylant 著 2004年 129ページ)


数年前にどなたかが「とにかくよかった!」と紹介してくれた一冊。その方の説明では「どんな話なのか」「一体どこがよかったのか」は全く伝わってこなかったんですが(^^;)そのご紹介の気迫から「タダモノではない本」の雰囲気を感じ入手していました。


太平洋戦争直前のアメリカの田舎町の描写から物語はスタート。17歳の主人公は「真珠湾攻撃」の一報を受けて周囲の大半のアメリカ人同様、愛国心に燃えて戦地に赴くことを切望します。実際に着任したのはヨーロッパ戦線。そこで「戦争」の現実を知ることになるのですが、、、


「戦時下」の「死を覚悟した」若者の心情、刹那感。そのあたりの描写がヒリヒリとリアルな一方、「真珠湾攻撃」のアメリカ人に与えた衝撃。そのことについて、「そうだったのか!」とこの本を通じて初めて理解できた気がします。


そして、そして、作者がPutter and TabbyやHenry and Mudgeで有名なCynthia Rylantさん!こんなテイストの本もお書きになるとは!いえ、彼女だからこそ、この本なのかも。130ページ程度だし、読み始めたらあっという間の長さ。無事、TSUNDOKUからの脱出成功。



A Robot in the Garden (Deborah Install 著 2016年 320ページ)


「アライさーん、この本、知ってますかぁ?どんな本かな?まずアライさん読んでみてよ」


多読仲間のAさんから紹介されました。「ニノの映画の原作本なんですぅ💕」ということで、厳密にはTSUNDOKU本に成り果てる前に読んだ一冊です。

映画名は「TANG」。昨夏に公開されましたね。近未来が舞台の「ダメダメ男」と「ぼろぼろロボット」のロード物。しっかりものの奥さんに見放され、離婚を宣言されていたダメダメ君がロボットとの「心の交流」で立ち直るのですが、ロボットやAIと人間の関係も、こんなふうになるのかな?と感じつつ読みました。読んだ感じだと主人公はニノというより風間俊介かも。「みんチャレ」がなかったらTSUNDOKUになってた確率高し。見た目、厚ぼったいしね(^^;)



Fuzzy Mud (Louis Sachar 著 2016年 192ページ)


これも多読仲間のBさんから「今のパンデミックとかぶる内容だよー!」と推薦されていた本です。手に取る前のTSUNDOKU歴はそうでもなかったんですが、「みんチャレ」がなかったら「積まれたまま数年経過」は目に見えていた感じ。


ペンシルベニアの森近くの有名私立学校が舞台。主人公は11歳くらいの女の子と幼馴染の中学生男子。彼と転校生の間のちょっとしたいざこざがきっかけで逃げ込んだ「森」で出会ったのはFuzzy Mud。そこから伝染病が広がって、、、、


Quarantine (検疫)、Lock Downなど3年前にはあまり目にしなかった言葉も、今だからこそ、すんなりイメージができるし細菌(自然)と人間の関わり方などテーマは今を先取っていたかのようなストーリー。ラストは希望にあふれているし、ある意味「すがすがしい」一冊でした。


とまあ、こんな感じでTSUNDOKU本を攻略しつつある日々です。


「みんチャレ」の恩恵はズバリ「習慣化」。


「みんチャレ」への投稿を目指して、毎晩10分。日によっては2ページ3ページでも習慣となり日々を重ねていったところ、、、、あれ、読み終わったぞ!というワケ。


仲良しと一緒にグループを作ってもいいし、匿名でどこかのグループに参加してもよし(英語多読のグループもあります)。さらに言えば、英語多読じゃなくてダイエットとか資格試験の勉強とか、それぞれの目的に合うグループに所属するのもいいですね。


「習慣」って、歯磨きと一緒。「がんばらない」やり方でもあります。


皆さんもいかが?


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三日坊主防止アプリみんチャレ公式サイト https://minchalle.com/


ドラゴン桜でも紹介

 https://minchalle.com/dragonzakura/ →習慣化の重要性について詳細あり


TSUNDOKU (英語の定義)https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/tsundoku

→英語でTSUNDOKUってこう発音するんだ😳





北海道オホーツク大空町

新井 希久子

しあわせな読み聞かせ がんばらない多読

しあわせな絵本の読み聞かせからがんばらない多読へ... 経験豊富な全国各地の先生たち 「読み聞かせ多読 グループ」が発信します #読み聞かせ #多読

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