第6回 英語絵本 Reading Circle Willy-Nilly 開催しました

2023年7月11日(火)10:00~11:30「しあわせな読み聞かせ がんばらない多読」主催の、英語絵本リーディング・サークル Willy-Nillyが開催されました。


大好きな「英語絵本」を囲んでおしゃべりが止まらず、あんまり夢中になりすぎて時間を忘れてしまった12人の大人たちの、この幸せそうな満ち足りた笑顔!



英語絵本リーディング・サークル Willy-Nilly は、

①一読タイム

②ブレイクアウトルームでおしゃべり

③メインルームに戻って全体共有

④ひとり読み

という流れでゆったりと進みます。


最初の①ではサラッと一読、②の自由なおしゃべりの時間と③の全体共有の時間はたっぷり多めに、そして④のひとり読みの時間はしっかりと。


忙しい大人にとって、1冊の絵本を満足のいくまでじっくり読むというような時間の過ごし方は、実はかなり贅沢なものなのではないかな、なんて思っています。

今回の絵本は、子どもから大人まで幅広い年代から愛され読み続けられている、Arnold Lobel さんの Frog and Toad Are Friends の中の第一話 Spring でした。

同じ Frog and Toad Are Friends の最後のお話 The Letter は、小学校の国語の教科書や中学校の英語の教科書に掲載されているので、多読をやっていない方でも、この絵を見たことがある方は多いのではないかなと思います。教科書に掲載されているおかげで親しみを感じるという方が多い一方で、逆に勉強っぽさを強く感じてしまい、なんとなく距離を置いてしまったという方もいらっしゃいました。

今回、ゆっくり絵を見ながらお話を読んでみたことで、今まで見えていなかった細かい点に気付いたり、この作品の良さや面白さを発見したという方も多かったようです。


メインルームで全体共有された感想や気付き、情報などをほんの少しだけ紹介しますね。(順不同、箇条書き)

Toadはステキなお家に住んでいる。パジャマの柄もお洒落。
ベッドの形がカエル。屋根の形が素敵。
Toadが布団にくるまってて起きたくないところは、こたつに入ってる時の私の気持ちと一緒!
カエルによって冬眠の長さが違うのかな?
Frogは水に棲むカエルで活動的、Toadは陸に棲むカエルでのんびりなイメージ
カレンダーがやたら分厚くて、まるで日めくりカレンダーのよう
カレンダー、年を跨いでる。もしかして9月始まり?
すごくシンプルな話なのに。どうしてベストセラー?
Frogがカレンダーをめくるときの表現、from November to April などとまとめずに、1枚1枚、ひと月ずつ時間をかけて表現している
語りの要素がある。声だけで聴いていても楽しい。ストーリーテリング的。
1行をひと息で読める。短くて易しい英語で、こんなに楽しめる
Arnold Lobel さんは、"子どもたちにとって人生は牢獄" と考えていた。自身が本に救われていたからこそ、自分がつくる絵本は、真実を語るものにしたいと思っていた*
下心がない書き方が良い
Arnold Lobelさんは何度も何度も絵を描き直していた。手の動き、口の形など、わずかな違いにもこだわっていた。
Frogみたいに誘いにきてくれる友達がいてくれたらいいな。
2人で一緒に早く遊びたいっていう気持ちがあふれてる
愛情あふれるおせっかい
お世話を受け入れる側の度量も必要
家族以上に親しさや愛情を感じられる関係
性別を超えた純粋な人間愛・生命愛

などなど、沢山あったのですが、わたしが1番印象に残った感想は、
なんでもない話って大事だよね
でした。

なんてことのない日常が、実はかけがえないのないものだったりしますよね。



ところで、タイトルになっている Spring の 「春」以外の意味はご存知ですか?

そのことに気付いた時、私の頭の中で、泉の水に早春の眩しい光があたってキラキラ輝き、その周りでカエルが元気に飛び跳ねている情景がふわっと浮かんできました。

そうしたら、なんだかとっても嬉しくなってしまって、この絵本がもっともっと愛おしく感じられるような気がしました。



これまで2ヶ月に1回のペースで開催してきたリーディング・サークル Willy-Nilly ですが、しばらくの間お休みをいただくことにしました。

再開がいつになるかはまだ決まっていませんが、詳細が決まり次第、ご連絡させていただきますね。どうか気長にお待ちください。



* 永岡 綾・大久保美夏編『がまくんとかえるくんができるまで アーノルド・ローベルの全仕事』ブルーシープ株式会社, 2021年, p.36



文: MIKI

北海道函館市 

しあわせな読み聞かせ がんばらない多読

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