第2回 英語絵本Reading Circle Willy-Nilly 開催しました

2022年11月29日(火) 10:00から「しあわせな読み聞かせ、がんばらない多読」主催の英語リーディング・サークル Willy-Nilly が開催されました.

今回の絵本:『Where the Wild Things Are』Maurice Sendak 作, HarperCollins 1963年初版

今回は、1冊についてあれこれ話す、という回でした。


こんにちは。川崎市からToyokoです。実はこの本をずっと避けていました。WHERE THE WILD THINGS AREとあるこの表紙絵を巷で見かける度に「無縁だろうなあ、この先も」と思っていました。そのワケは、この本を含めたSendakTrilogyの一つであるOUTSIDE OVER THEREにあります。2019年新たにこの本の翻訳を手がけたArthur Binardさんが大好きで彼の日本語版と読み比べてみたかったので何度も読んだのですが、期待に反して、負の先入観が根深く残ってしまいました。そして、その不安で気味が悪い(と感じてしまった)空気に自分から再び触れようという気にはずっとなれませんでした。

、ということで、Willy-Nilly当日、グループに分かれてお話の時間、「この本はどうも苦手で。。」と打ち明けるところから始めると、意外にも、「実は私もよく分からないでいた」という空気が。「おお、そうですか。これはこの場限りだから言えるんでしょうか、大きな声では言えないですよね(別に言ってもいいのに笑)ふふ」となんだか気分が盛り上がってきました。一方、「子供時代に読んだときはよく分からなかったけど、大人になってもう一度読見み返すと涙が出るほど感動した」という声や、「息子はこの本が大好きです」という声もあって、最初に受け止めてもらえて心がほぐれていたので、そんな声にも素直に魅かれました。それから皆さんとのおしゃりべりが展開されるにつれ、「なーるほどー、そういう見方もあるのね。。」と私の気分はどんどん上がっていって、"実は深い" という絵本アルアルになったのでした。そして、ブレイクアウトルームからメインルームへ戻ってそれぞれのグループで話したことを皆さんとシェアしました。なんとそこでも「最初はよく分からなかった」「今でもよくわからないけど」というのは少数派の声ではなかったことが判明して、なーんだそうだったのか、とまたニンマリ。でもみんなで話をするといろんな見方や感じ方が表面化してきて、「わかる〜!」になったり「そうなのか!」になったりしますよね。おかげでWHERE THE WILD THINGS AREはかなり明るいところまで出て来てその姿を見せてくれました。
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2022年12月、気軽に人と会えなくなってもうすぐ3年。始めの2年くらいはまだ気付いていなかった心の異変がモワモワと膨らんでいて、このところ何をするにもネガティブ思考になっていました。嫌だと感じるものへの許容範囲が確実に狭くなっていて、「避けたい=嫌い」というジャンルにばかり神経がいって本当に良くない状態だと頭ではわかっていたのですが、どうにも抜け出せないでいました。これは、些細なことでもいいから言葉を交わす相手というものがとても少なくなっていたことが原因だと思います。おしゃべりをする機会が減るとヒトはどうなるか。どんどん偏った内なる声に囚われます。何かに対してイライラしたり辛かったり苦しかったり寂しかったり、そういうときの解決策は「自分が変わること」で「相手を変えることではない」、、そうは言われてもそれがなかなか難しい。そんな日々でしたが今回のWilly-Nillyを終えてふと。。[本は読む人によって受け取るものが変わりますが、本そのものが変わるわけではありません]と天の声。「これかー」と思いました。嫌いだった本は、私がこれは嫌いだと思っていたもの、つまり私から見えている世の中の映しなんだよなあ、と。そしてそういうものへの視点はいろんな人と話して言葉を交わすことでどうやら変えることが出来そうです。まさに「別の視点が救済措置」でした。Willy-Nillyに感謝!これからも絵本について、良いも悪いもない、ただの雑談のようにおしゃべりができる場になればいいなあ、次もいろんな方と気楽におしゃべりできるかなあと期待しながら、皆さんの参加をお待ちしております。次回は1月30日(月)10:00~11:30です!

文:Toyoko
神奈川県川崎市

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